市立高田小学校裏の新堤橋下の大堀川で、メスの鮭(サケ)が尾びれで川底に産卵床を掘り、その後ろをオスの鮭(サケ)が追っかける等の産卵 行動を繰り返している。これは高田小学校の子どもたちが発見したもので、28日には6匹ほどが確認されたそうであるが、産卵を終え流されてしまったのか、或いは他の場所に移動したのか、29日には3匹ほどに減っていた。
現場は小学生たちが毎日通学に使う歩行者専用の新堤橋の下で、水深は浅く、きれいな砂利の川底が見えている。鮭にとっては格好の産卵場と見えたようである。また、少し上流には大堀川の水を浄化するための礫間浄化設備が設けられ、1mくらいのコンクリートのかけあがりがあり、その先には100mほどの浅いコンクリートの川底が続くてため、鮭にとってそれ以上遡上することが難しかったのかも知れない。
大堀川は、手賀沼、手賀川、木下の排水機場を経て利根川につながっているので、利根川を遡上してきた鮭の一群が機場の排水口を遡り、手賀川、手賀沼を経て大堀川にたどり着いたものらしい。利根川には毎年多くの鮭が遡上しており、埼玉県行田市にある利根大堰では今年は昨年より3割増しの2600匹ほどの鮭が遡上しているという。鮭は水の匂い等を感じて故郷の川へ向かって遡上すると言われているが、手賀沼および大堀川上流(新駒木橋付近)には北千葉導水事業により水質浄化のために利根川から取水した大量の水が流されているので、鮭は利根川の上流へ向かっているものと思って排水口をくぐり手賀沼、大堀川と上って来たのかも知れない。
いずれにしても鮭の遡上は柏市では初めてのことであり、手賀沼および大堀川の水がそれだけきれいになったという証明でもある。無事に産卵できるよう大事に見守るとともに、そこで孵化した鮭が数年後に再び戻ってくることを期待したい。そのためには、手賀沼および大堀川を汚さずきれいにための地域住民全員の努力が引き続き必要と思われる。
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どちらもメスのようです。上の黒っぽい鮭は随分傷付き、白くなっています。 |
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ジャンプするように横にはね、勢いをつけて尾びれで川底の砂を掘っています。 |
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授業として新堤橋の上から鮭を観察する高田小学校の子どもたち |
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橋のすぐ上流には礫間浄化設備があり、1mくらいのかけあがりとなっている。左側は三匹獅子舞で有名な篠籠田の西光院、右側には高田小学校がある。 |
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橋上から下流方向を眺める、左側は高田地区、右側は篠籠田地区となる。 |
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