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かしわのタウンニュース




NO.1262



泉・鷲野谷地区の伝統行事「鳥ビシャ」、厳かに行われる!
(2006年2月22日)


 2月22日(水)、柏市の泉地区および鷲野谷地区に古くより受け継がれてきた伝統行事「鳥ビシャ」が、泉地区では妙見社、鷲野谷地区では星神社において、それぞれ地区・神社の役員や当番等が参集して厳かに行われた。

 ビシャは、千葉県の利根川沿いで多く行われている伝統行事である。騎射(流鏑馬)の反対語である歩射が訛ってできた呼び方であり、奉社(射)、備社(射)凾フ字が当てられている。烽ニもとは年の始めの豊・占いや悪霊退治祈願する射的神事である。

 鳥ビシャは、ビシャ神事にしん粉餅と食用の色粉(黄・赤・緑・銀・金)で作った鳥を飾った鳥木(トリボク)を供えるのを特徴とし、柏市の泉地区、鷲野谷地区と印西市の浦部地区の3ケ所のみで受け継がれて来ている極めて珍しい伝統行事であり、300年前には既に行われていたと言われている。
 いずれにしても手賀沼沿岸にあって妙見信仰と鳥が結びついているところに共通点がある。3地区とも神社の祭神は妙見大菩薩である。そしてそこでのビシャに鳥が結びついた由縁については、鷲野谷地区では常陸国に住む妙見様が手賀沼を渡ってこの地に到来するのに亀と水鳥が案内したことに因んだものとか、泉地区では鴨等の水鳥を多く食していたことから泉城の城主が元禄時代にその供養を兼ねて始めたものとかと伝えられている。

 泉地区では、40年に1回まわってくるというその年の氏子当番5戸が前日の午後、泉城址の傍にある妙見社に集まり、本殿および拝殿の清掃や祭壇の準備をするとともに、その後祭壇へ鳥木(トリボク)として飾るための鳥をしん粉餅および色粉で作った。鳥は焼いて食べると風邪を引かないと言い伝えがあり、昔は各戸で作ったそうであるが、今ではその風習は廃れたそうである。
 当日は本殿が開帳されるとともに本殿前に日の丸の国旗が飾られた。また、拝殿には祭壇が設けられ、他の供え物とともに鳥木も供えられた。
 妙見社の宮司は大井・香取神社の宮司が兼ねており、午前10時半頃から厳かに神事が行われた。修ばつの儀、献饌の儀、祝詞奏上と進んだ後、ビシャのメイン行事である箭弓の儀が行われ、神官、区長、氏子代表(奉賛会長)が鬼と書いた的に向かって力強く矢を射った。箭弓が終ると参列者全員で玉串を奉呈し、撤饌・御神酒を経て無事神事が終了した。
 神事が終ると少し離れた伊津美神社隣りの青年館に場を移し、鳥ビシャの神事に出席した全員で直会が行われた。床の間には妙見社や伊津美神社の御神体を現す掛け軸が飾られその前に拝殿から移された祭壇が置かれた。その場では来当引継という伝統の儀式があり、その後宴会に移った。

 鷲野谷地区では、8年に1回まわってくるという当番(茶番)10戸が当日の昼過ぎに星神社境内にある集会所に集まり、神事の後の直会の準備ならびに鳥作りが行われた。鳥作りのためのしん粉餅の量は泉地区の10倍もあり、鳥木に飾るだけでなく当番たちが家に持ち帰るための分もかなり手慣れた手つきで作っていた。焼いて食べると風邪を引かないということで重宝されているようだった。
 神事は午後2時頃より星神社の拝殿で行われたが、宮司は泉の妙見社と同じく大井・香取神社の宮司が兼ねていた。出席したのは神官、区長、氏子代表等だけで、当番は出席せず、その間集会所でせっせと鳥を作っていた。また、祭壇には鳥木は供えられるず、箭弓の儀もなかった。泉地区に比べると、省略型になってしまっている。
 神事の後、集会所で神事に出席した人達が集まって直会が行われたが、鳥木はその席に飾られた。



妙見社備社祭の祭壇に飾られた泉地区の鳥木。。


備社祭神事で祝詞奏上。


備社祭神事における箭弓の儀。奉賛会長が鬼と書かれた的に弓を放つところ。


直会の席の前に飾られた鷲野谷地区の鳥木。


当番が集まり鳥づくりをしているところ。たくさんできているが、当番が持ち帰る分も作っている。



 柏市・沼南太郎




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